ゼーガペイン 第12話「目覚める者たち」




ベランダに出て「朝になっちゃった……」と呟くリョーコ。これはもうキョウちゃんがどう焦ろうとも手遅れですね。カメラ後ろからで朝日に透ける身体のラインがやたらとエロい。そのあとの涙のシーンも良し。
オケアノス。舞浜サーバー内のセレブラント候補生たちのデータ収集、選定のことを「セレブラント狩り」「収穫祭」と呼称する司令とルーシェン。人を人と思わない呼称を平気で使ってるけど、自分も彼らも等しく「データ」であって人ではないんだから別にいいのか……にしても冷たいな印象。
露骨に出てきた「リセット」という単語。これは間違いなく舞浜サーバー内は2学期が来る前に1学期に「リセット」される時間ループを繰り返しているということですな。設定としては今更物珍しい類のものではないけど、9話の「現実世界での作戦参加の条件として2学期まで水泳部廃部を延期」をシズノが「残酷ね」と評したことや、10話サブタイ「また、夏が来る」の「また」の意味が活きてくるってもんで。そしてキョウにはまだ伝えるべきではない……とシズノの態度で分かる。

んで、告白。「キョウちゃんと同じセレブラントになっちゃった」とかおっしゃる。リョーコは中の人の素人演技が酷評されてきたけど、今回はそれが逆にいい味を出していたと感じるのは自分だけだろうか?にしても、キョウは5話ぐらいかけて心の整理をつけたってのに適応能力高すぎです。寧ろキョウが遅いのか?自然覚醒とリブートの差もあったりして。んで、前も出てきた無人コンビニで虚構なんだし何してもいいじゃない的に振舞うリョーコ。ビックスクーターを構築したりして、いきなりセレブラントの能力を活用しまくり。んで、盗んだバイクで走り出す、もとい構築したバイクで走り出す二人。このへんのラブっぷりは微笑ましい。密かに「あててんのよ」発動してるんだろうな。
シズノ先輩、猫と遊ぶしかありません。この描写はお嫁に行き遅れた女性の行動と重なるそうで……「リアシートを取られてご機嫌斜めか」というシマ司令の痛烈なお言葉と合わせてなかなかエグい演出。まだ12話なのでシズノにとっては忍耐の時期なのかもしれんけど不憫だね。リブートされて記憶が無いとはいえ酷いぞキョウ。

というわけで、開始からしばらく正直切っていいかレベルを這っていた「ゼーガペイン」。ここ数話でラピッドアクセラレーション、一気にお気に入りに格上げ。13話予告は完全にギャグ回な雰囲気。AIがネコ化にて前足を上げてるカットなんかはまさに「またまたご冗談を」だったわけだが、はてさて。