ラクシズある限り世界に平和は無い。こうして
ラクスは世界を手に入れたのでした。めでた死めでた死。
最終決戦、議長のデスティニープラン提示後の
オーブラクシズによるプラント攻撃は説得力を欠く(プランは実は強制ではないという公式設定を度外視しても)。「社会政策」として宣言されたデスティニープランはオーブと
スカンジナビア王国が真っ先に反対したことを除き、世界は混乱し各国の態度は保留状態。オーブ側は、本当に武力攻撃を望まないのだったら当然言論にて対抗すべきでは。オーブ側のプラント侵攻の
大義名分はレクイエムによるアルザッヘル殲滅を「プラン不
服従者による事実上の宣戦布告」になってるけど、これはアルザッヘルで連合が艦隊動かしたのが原因で、連合とプラントは交戦状態にあるわけだから攻撃は当然と言えば当然。これを「プラン不
服従者による事実上の宣戦布告」にするのはちょっと無理がないか?「不
服従者に対する威圧材料になりうる展開中の
ザフト機動兵器及びレクイエムへの対処行動」としても、プラントと本気で交戦までするのはやりすぎの感がある。デスティニープラン(=「遺伝子」による職務適正)を受け入れると血縁重視の
世襲元首が否定されてしまう王政国家(オーブも
スカンジナビアも王政)が一応の体裁は整ってない事も無いので攻撃に出たように見えても文句は言えないかと。まぁ、オペレーション・フューリーでオーブとプラントは交戦したし、物語を終わらせるにはオーブ(
ラクシズ)VSプラントで締める必要があるから仕方ない、のかもしれないが、
武力行使以外の解決を目指したような描写が無かったことから、主要メンバーが散々口にしてきた「撃ちたくない」が形骸化したことは間違いないはず。
ジブリールを匿った前科は全部セイラン政権のせいにして、話し合いに持っていくのも可能だったろうに……もういいか。
相変わらず、都合の良すぎな後付け設定、それでも!私は!明日は!未来は!と脳内補完必須な電波台詞満載、虚空から出てきてあっという間に展開している艦隊&機動兵器、キルレシオ無視の最強機体しか価値の無い戦闘、初対面同士でラスト問答。
議長「傲慢だね。さすがは最高のコーディネーターだ……」
キラ「傲慢なのはあなただ。僕はただの一人の人間だ!どこもみんなと変わらない。ラクスも!」
公式設定で人類最強のスーパーコーディネーター、超絶
ワンオフの機動兵器駆使して要塞攻略とかやってのけるお方の「普通の人間」の定義を教えて欲しくなるこの台詞。流石はキラ様。凄いよキラ様。キラ様のこのお言葉に私……いたく感動して……
反吐が出そうです。