ゼーガペイン 第25話「舞浜の空は青いか」




舞台は舞浜サーバー内、舞浜南高校へ。事ここに至ってなお部活中の女子高生を描写するスタッフ乙。最終決戦で水着のお姉さんだけの部隊を登場させた某ロボットアニメを思い出しますね。あっちはその後がグロだけど。
前回に役目を果たし散ったはずの、オケアノス搭載AI達がガルズオルムに乗っ取られて再登場。ナーガにリプログラムされたか!やたらとハイテンションでナーガの代弁(説明台詞とも云う)を行うAI達。これは酷な演出だね……。斃れた戦士の魂を一体何だと。でも味方時は青、敵に回ったら赤、というのは基本を押さえててグッド。
24話の主役をかっさらった我らがルーシェンはキスしてグッバイに失敗。生きのびる。ここは素直に生きてて良かったと。そのあとずっと放置されてるが、話の展開が急で気にしてられなかった。

「これもナーガの望み」とやらで、舞浜サーバー内に出現するアンチゼーガ・マインディエとその他ザコメカ。更にアルティールまでもが舞浜サーバー内に転送されてくる。都合いいなぁとは思いつつも、校庭でシールドを多数展開するアルティール、オルテガハンマーで敵メカを川に叩き込むアルティールなど、メカ描写は見せ場続きで燃える。
それでも多勢に無勢、ガルズオルムに一方的に破壊される舞浜。序盤〜中盤で色々イベントがあった場所が次々と消えて行く。アークのお気に入りだった川べりのカフェも容赦なく破壊。それを見て、腹の中はかなりキレてそうなクリスとメイイェンが打って出る覚悟を決める。うーん、思いっきり死亡フラグっぽいんだが、クリスはアークとの約束があるから死んだらダメ……のはず。
長らく謎だったシズノ先輩の正体バラし。量子サーバーの中で生まれた、人工幻体・Yehl(イェル)バージョン4.31……だそうで。バージョン7.34だったらもうどうしようかと。量子的ゆらぎ、とかクォリアとかの量子力学用語が飛び交う。「アニメ物理」が好きな人にはたまらんな。衒学的なだけと非難されても楽しめればそれで。それでもシズノ先輩は仲間だと叫ぶミナト副司令。セレブラントで最もシズノ先輩を疑ってた彼女がそう言うんじゃ反論の余地ないわな(笑)。キョウちゃんもすぐさま同意の絶叫。マインディエにホロニックランチャー投げつけて肉迫してとっ捕まえて錐揉み回転しながら地面に叩きつける。この流れ最高。流石はサンライズDID。ジャブロー上空に海原を見た!

キョウちゃん→カミナギのキスしてグッバイ、カミナギの感情復活描写、リザレクション、舞浜サーバーの格納、キョウちゃんの記憶復活と見せ場続きで、個々にコメントするのも辛い(笑)。体を取り戻し人間になったことで、シズノ先輩と触れ合えない描写とか、細かい描写が切ない。最後の台詞はもう恋人チック。おまえさっきカミナギにキスしたじゃねぇかよ!ってね。「合法的」にキョウちゃんのリアシートを奪回したシズノ先輩は「ついてくる女」で、カミナギは「待つ女」ですか。このモテっぷり。主人公はダテじゃない。更にルーシェンとトミガイもよりどりみど(ry
相変わらずエンディングの入り方は神。


次回、最終話「森羅万象」ありとあらゆるもの。もうどんな形で着地しても良作以上という評価は変えないと思う。懸念される電波エンドで有耶無耶はなんとか避けてほしいけど、下田監督ならそこは心配しなくてもいい予感。