マクロスF 第22話「ノーザン・クロス」




前回のランカの奇行について考えたところ、彼女は『裏返った』という結論を導き出しまして。ほら、ハーディアンと仲いいじゃん。やっぱりキスダムマクロスだったんだよ。微妙にキャストも被ってるし。そうか、裏返っちゃったんじゃ仕方ないね。納得納得。

そんな妄言はさておき、まずアレだ。VF-171exのスペックが気になる。対バジュラの急場の改造とはいえ、新型弾頭(MDE弾)を装備するために出力は上げてるんだろうな。ピーキーチューンのVF-25からロクな機種転換訓練もしていない(はず)のアルトが乗り換えて、オズマ機に被弾させられるあたり、VF-171の良好な操縦性が失われていないことの証左……っていうかアルトの技量をもってすれば、とか、それでもエンジンはカスタムされてるよ、とかいう解釈も可能ですかそうですか。

ルカ男前。ほっぺに赤マルがあったころの彼は何処へ。ランカの行為については「裏切り」と一蹴。違うよ裏返りだよ ここでアルトがそれを否定してあげればいいのに特にフォローなし……諦めが早すぎだなこの主人公は。少しはネクロダイバーを見習った方が良い。

シュリルは危ういが一応の復活。V型感染症のお陰でランカと同じく、歌にフォールド波が。それがイヤリングのフォールドクォーツで増幅されているとの事。個人的には歌にいちいち理由付けしなくてもいいんだけど。歌はそれだけで戦略兵器扱いでいいじゃん、ってのはもう古いのだろうか。

病魔に侵されているという事実を知ってしまったアルトは、倒れ込んでしまうほどの弱ったシェリルに、もう歌わなくていい、と言う。マクロスの主人公としては呆れた台詞だが、シェリルは涙を流して、もう私には歌しか残っていない、自分が生きた証を残せるものは、もう歌しかない、と。
「俺が居てやる……お前が歌うなら、その最後の瞬間まで、俺はお前の傍に居る!」
そんなシェリルを掻き抱いてのアルトの台詞。また自分の母親のように失われてしまうかもしれない、という恐怖からつい出てしまったものに聞こえてしまうのがアレだが、こんな風に強さと弱さのダブルパンチで攻められちゃ(意地悪に言えば、演出上)仕方ないか。そして二人だけの夜が過ぎ……って待て。V型感染症って体液・血液感染するわけで……えっちなのはいけないと思いますというかダメ、絶対。
まぁとにかく「猫科カワイイ」と言われるシェリルの本領発揮なわけですよ。
というわけで、専用カラー&スピーカーポッド搭載のVF-25F/S.O.Scustom*1とか出ないかなーと中二妄想。

S.M.Sが離反する流れは燃えた。お約束と言えばお約束だし冷静に考えるとこのタイミングで人類同士の戦闘とかおかしいですよカテジナさんなんだが、例え裏切り者の謗りを受けても貫きたい何かがある、という善意的解釈でひとつ。
「皆が右を向いていると、つい左から見直したくなる性分でな」
てな感じの艦長の台詞がいちいちツボでもう。

ここ数話で活躍できなかったオズマの見せ場。
「悪いが、俺は大人じゃなくて、男なんだよ!」
スクライドに出てきそうな名台詞キタコレ。アルトに対し、正面から何が足りないのかを指摘して突き放す。これぞ兄貴キャラ。

ラスト、ランカ達が到着したのは、海洋が存在する地球型惑星。ここがバジュラの本星らしい。グレイス曰く宝島。惑星を取り巻く雲(?)にエイフォスの目に似た模様があるのが気になるところ。VF-27のグレイス機っぽいのががちょびっと登場。自ら胸を揉んで、17歳オンステージ。

*1:S.O.SはSheryl On Stageの略。念の為。