機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第15話「反抗の凱歌」




1stシーズンから通して数えると今回は第40話。96年放送のガンダムXが全39話(打ち切り)だったのでここから先は、Xファンが渇望して得られなかった夢の話数でございます。

GNアーチャーは「ジーエヌアーチャー」ではなく「ガンアーチャー」と発音することにも違和感。GNアームズは「ジーエヌアームズ」だったのに、何故?想像するに、バンダイかどこかの偉い人が、会議とか会見とかで「ガンアーチャー」と言って(もしくは資料に書いて)しまったので引っ込みがつかなくなった→そのまま正式名称にってのは邪推しすぎですね。とにかく納得できる理由が欲しいところ。

ダブルオーライザートランザムすると発生する超常現象の説明は今回も無し。前回、刹那VSひろしの最中にマリナ&子供たちの歌が聞こえたせいで仇敵ひろしを取り逃がすという、まさかの逆マクロス現象は苦笑モノだったが、一連の超常現象もイオリアの考える「戦争根絶後の人類」に必要なものなのだろうか?それと、ガチ量子力学は如何なガンダムだろうとも手を出さない方が無難だと思うのだけど。というかそっち方面に行かれると分からなくなる自信アリ。

アロウズ36機(MS・MA混成)による総攻撃を受けるトレミー。またしても居場所が漏れている。とにかくケルディムのトランザムで射程外から先制し、アリオスとセラヴィーが打って出る。が、新型MAエンプラスのプラズマリーダーみたいな兵器にアリオスもセラヴィーも足止めされる。アッザムリーダーとかヴァル・ヴァロの本家プラズマリーダーもそうだけど、どうもガンダムってのは電気ビリビリ系兵器に弱いな。アムロもシローも揃ってヒートロッドに痛い目見てるし、ハンブラビの海ヘビ、ギラ・ドーガのワイヤ、アビゴルのネットビームリーダー等々。まぁ、そういった兵器は敵メカの「当たらないと威力が伝わらない典型的武装」という都合もあるんだろうけど。とにかくガンダム2機をあっさり突破したアロウズ。このあたりの手際は流石イノベーター&エリート部隊というべきか。

ところが、この千載一遇の好機に撤退を始めるアロウズ。「連邦軍の一部勢力が蜂起、軌道エレベータ・アフリカタワーを占拠した」と伝えてられては、ソレスタルビーイングどころじゃないってわけですか。結果的にトレミーを囮に使って軌道エレベータを占拠したクーデター勢力の企図はズバリ正解ゴーオンブルーであった、と。

連邦軍内部でアロウズに対する不満が鬱積しているという描写が無かったために、唐突感が拭えないこのクーデター。せめてハーキュリー大佐を早期に登場させておけば違ったのかもしれないけど、尺にそんな余裕は無かったのだろう。で、このハーキュリー大佐、「軍隊とは、国民と国益を守るため、対外勢力の抑止力になるものだと。だが誤った政治の下で、軍は正しく機能はしない」などという台詞を吐きます。セルゲイの友人だけあって実直な軍人さんのようで。長生きできないな。

Cパートで出てきて視聴者の印象をかっさらったマスラオのトランザム。どう見てもV-MAXレッドパワーです。本当にありがとうございました。擬似太陽炉でイオリア謹製の真トランザムをそう簡単に凌駕できるとは思えないのですが、そこを凌駕してしまうのが物語の都合ブシドーの実力&ビリーの怨讐パワーってことになるんですか。おっと、エイフマン教授の遺功も忘れてはいけない。おそらく、こいつらの魔改造機もこのマスラオが最終フォームになるのだろうし、トランザム以外にも隠し玉のひとつやふたつあってもおかしくないと思うのでちょこっと期待。閃光放ち闇を切り裂いて、追い求めるSUPER BUSHIDO IMPACT。